2021年2月27日土曜日

【喘息の治療ってどんなものですか?】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市・小山市・鹿沼市・宇都宮市 etc.)

 喘息の治療ってどんなものですか?

 

喘息は気道と言って息をする時の通り道に過敏性があることが原因になっています。

過敏性がある気道ではちょっとした刺激で反応してしまいます。

例えば風邪を引けば誰でも風邪の菌を外に出そうとして気道が反応して咳が出ます。

過敏性が強いと反応しすぎていっぱい咳が出るようなイメージです。

さらに反応しすぎると、気道が細くなりヒューヒューゼーゼーしたりするのです。

ヒューヒューゼーゼーすることを喘鳴と言って喘鳴を繰り返すと喘息と診断されます。

それでは、喘息の治療とはなんでしょう?

喘息の治療は発作を抑えることと予防するところにあります。

発作を抑えるのは、発作が出ている時に飲み薬や貼り薬や吸入など使って行う治療です。

予防する治療は過敏性を抑える治療です。

過敏性はよく火事で例えられます。火事は一度消えてもくすぶっている火が残っているとちょっとしたことで火事が起きてしまいます。

このくすぶっている火をしっかり消していくことが喘息の治療で大切なことになります。

発作がなくなってもお薬を継続することでくすぶっている火をしっかり消して、お薬をやめても発作が起きなくなるようにしていくのです。

症状が落ち着いてもお薬を続ける治療はわかりづらい部分もあるかとと思います。先生と相談しながら続けていくとよいでしょう。

栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医クリニック

(壬生町・栃木市・下野市 etc.)

2021年2月25日木曜日

【喘息の検査はできますか?】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市・小山市・鹿沼市・宇都宮市 etc.)

 喘息の検査はできますか?

 

喘息の検査をしてもらえますか?と言われることがあるので書いてみます。

まず、ヒューヒューゼーゼーを繰り返す人を気管支喘息と診断していきます。

ヒューヒューゼーゼーの音は気道が狭くなって出る音です。

気道が狭くなると息を吐くときに吐き出しにくくなるので呼吸機能検査は診断に有用です。ただし、小さなお子様の場合は手技の問題がありこの検査はなかなかできません。

よく聞かれるのがハウスダストの検査についてです。

皮膚で調べる検査や血液検査があります。

ハウスダストやダニは喘息の方で上がっている方が多い検査になります。

ハウスダストやダニにはどこにでもある抗原です。

したがって、この抗原が上がっているのは過敏性があるアレルギー素因がある指標となります。

皮膚の過敏性があるアトピー性皮膚炎、鼻の粘膜に過敏性があるアレルギー性鼻炎、気道上皮に過敏性がある気管支喘息でも上る検査になります。

ただし、ハウスダストやダニが上がらなくても喘息の方はいるので診断の助けにはなるがこの検査で診断されるものではないことに注意が必要です。

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2021年2月22日月曜日

【喘息の吸入がうまくできません】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市・小山市・鹿沼市・宇都宮市 etc.)

 喘息の吸入がうまくできません

 

喘息の吸入はお子様の場合、飽きてしまって嫌がったりすることがあるかと思います。

朝の忙しい時間帯などなかなか続けることも困難になることがあるのではないでしょうか。

お子様の喘息の治療は年々進歩しており、吸入も様々な方法でできるようになりました。

モクモク出る吸入の他にもマスクを当てて数回呼吸をするだけですむものやお口を当てて1回吸うというものもあります。

喘息の治療は毎日継続することで、炎症を落ち着かせていくことが大切です。毎日のことですから、嫌がる中でストレスを抱えながらやることは大変です。

年齢やお子様の性格に合わせて選択ができますので医師に相談すると良いでしょう。

 



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2021年2月18日木曜日

【喘息のテープを貼ったらかぶれてしまいました】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市・小山市・鹿沼市・宇都宮市 etc.)

 喘息のテープを貼ったらかぶれてしまいました

 

喘息のテープを貼るとかぶれてしまう方がいます。

どのようなものでもお肌に合う合わないがあり、テープのお薬もかぶれる方はおります。

テープのお薬は気管を広げる薬(気管支拡張薬)で、喘息の症状を抑えるお薬です。

この気管支拡張薬は、シロップの薬、粉薬、吸うお薬など様々なものがありますので先生に相談するようにしましょう。


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2020年10月9日金曜日

【予防接種の同時接種は大丈夫ですか?】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市 etc.)

 予防接種の同時接種は大丈夫ですか?

 

予防接種の同時接種について不安を抱えられ質問されることがよくあるのでお話しします。現在、同時接種は一般的にやられています。日本小児科学会と言う日本で子どもの診療について発信している学会からも同時接種は推奨されている手技です。

同時接種をすると…

安全なのか?副反応(体に危害が加わる反応)がより出やすくならないの?

効果は出るの?効果が出にくくなってしまわないの?

と言うような疑問が出てきます。

予防接種で起きる免疫反応というのは、とても広い免疫機構の中のわずかな部分で起きる反応なのです。1本の予防接種を打つことは、海の中に、塩を1つかみ入れるようなものなのです。海の中に、塩を1つかみ入れるのと、2つかみ、あるいは10つかみ入れるのでは、海の様子は何も変わらないイメージです。つまり、お互いに干渉し合うことがないので、副反応が強くなったり、効果が変わるということもないのです。

予防接種の対象となっている感染症は、かかると命に関わったり、後遺症を残したりする感染症です。より早くから免疫をつけてあげることが大切なのです。

同時接種をすることで、より早く免疫をつけられるスケジュールを組むことができます。また、病院に行く負担も減らすことができるのです。

同時接種することをお勧めします。

とは言ってもやはり心配や不安などもある方もおられるかと思います。その際は、かかりつけの医師とご相談いただくとよいと思います。自分自身が納得した医療を受けることも大切なことだからです。


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2020年10月5日月曜日

【クリニックの試み】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市 etc.)

 クリニックの試み

   クリニックの大きな理念の中にスタッフそれぞれの生活の充実があって、心のこもったケアが行えるという部分があります。そこには、スタッフそれぞれが持っている生活の背景が異なることを理解することが大切であると考えます。

 人は年齢も違えば、性格や家族構成も異なります。その時々で抱えていることも違います。スタッフが、自分のお子さんが発熱をしたため帰宅すること、恋人と過ごす時間を作るため休暇を取ること、家族との思い出を作るため休暇を取ること、それらは、お互いが違うことを理解できていれば、それぞれにとって大切な時間であることを理解することができ、それらのことが自身の生活の充実につながり患者様への心のこもったケアにつながっていけることをお互いに共有することになります。

 クリニックでの働き方もそのようなお互いの違いを活かすコンセプトで考えています。スタッフそれぞれが持っている性格や個性は異なっていることをまず理解します。その上で、スタッフそれぞれが、自分が持っている良さを出し合うことができればそれはそれぞれにとって幸せな時間となっていくと考えています。

 私たちは、今年に入ってから新しい試みをしています。統括リーダー、Webクリエイター、環境コーディネーター、レセプトマスター、コミュニケーションマスターという5つのリーダーを置きました。リーダーの原則は、義務にはせず自分で考えてやること。そして、最後はみんなで褒め合う時間を作ります。1ヶ月ずつで交代。例えば、1ヶ月何もできなかったとしても考えることができたなら、考えたことをみんなで褒めるようにしています。

 始まって数ヶ月。少しずつみんなの個性が見られてきています。お互いの違いを理解し、お互いの個性を尊重する。違いを理解することは、患者さんが抱えている心に寄り添える想像力を持てることにつながると考えています。この試みが心のこもったケアにつながっていければと考えています。


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2020年8月15日土曜日

【熱中症ってどんなことに注意したら良いですか?】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 (壬生町・栃木市・下野市・小山市・鹿沼市・宇都宮市 etc.)

 子どもの熱中症ってどんなことに注意したら良いですか?


熱中症の予防にはどんなことに注意したら良いですか?

この時期はよく聞かれる質問です。少し参考になればと思いか書かせていただきます。

熱中症は温度や湿度が高い暑い環境の中で発生する障害のことを言います。

普段、私たちは、暑いと汗をかきます。運動をすると汗をかきます。暑い環境も運動をすることも体温を上げる要因になります。それでも体温が上がりすぎないでいられるのは汗をかいて熱を逃がしているからなのです。他にも、運動すると顔が赤くなるのは皮膚の表面の血流を増やして熱を逃がしているのです。このように私たちは、体温を調整しているのです。

ところが、その調整が効かなくなるような運動や暑い環境にいるときに熱中症を起こすのです。

ここで、子どもは特に熱中症のリスクが高いことを覚えておかなければいけません。子どもは体の表面積が大きく発汗能力も未熟です。熱しやすく冷めやすいのが特徴でよりリスクが高いのです。また、子どもは低身長のため地面からの距離が近く晴天時は地面に近い方が高温になるためよりリスクが上がります。

子どもへの注意事項です。

顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう。子どもを観察したとき、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇していると推察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えましょう。
適切な飲水行動を学習させましょう。喉の渇きに応じて適度な飲水ができる(自由飲水)能力を磨きましょう。
日頃から暑さに慣れさせましょう。日頃から適度に外遊びを奨励し、暑熱順化を促進させましょう。

服装を選びましょう。幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていません。そのため、保護者や指導者は 熱放散を促進する適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導しましょう。

スポーツをやられる方への注意事項です。

暑いとき、無理な運動はやめましょう。特に急な暑さに注意です。急に暑くなったら、軽い運動にとどめ、暑さに慣れるまでの数日間は軽い短時間の運動から徐々に運動強度や運動量を増やしていくようにしましょう。

水と塩分を取りましょう。暑いときには水分をこまめに取りましょう。体の中の水分は塩分によります。水分だけではなく塩分もとることが必要です。

薄着スタイルで。皮膚からの熱の出入りには衣服が影響します。暑いときには軽装にし、 素材も吸湿性や通気性のよいものにしましょう。屋外で、直射日光がある場合には帽子を着用するとよいでしょう。防具をつけるスポーツでは、休憩中に衣服をゆるめ、できるだけ熱を逃がしましょう。

体調不良は事故のもと。体調が悪いと体温調節能力も低下し、熱中症につながります。疲労、睡眠不足、発熱、風邪、下痢など、体調の悪いときには無理に運動をしないことです。また、体力の低い人、肥満の人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは暑さに弱いので注意が必要です。

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