喘息の薬はいつやめられるのですか?
喘息(気管支喘息)の方が来られたときに喘息の薬はいつやめられるのでしょうか?
と質問を受けることが多かったのでお役に立てればと思い書いてみようと思います。
喘息で飲み薬や吸入を続けているが最近のは発作がない方からの質問が多いです。
喘息の発作を火事と思ってください。
火事は消火活動を始めると見かけ上落ち着きます。
ところが落ち着いたところで消火をやめると少しのきっかけでまた火事になります。
火事はくすぶっているのです。喘息発作はくすぶっているところから起きてくるのです。
それでは…ということでしばらくは消火活動を続けることになります。
この長くゆっくり消火を続けていくのは、毎日飲む飲み薬であったり、毎日する吸入であったりするのです。
今までずーっと続けてきたのは見かけ上火事はないけれどもくすぶった火もしっかりなくしていきましょうと頑張ってきたわけです。
ではいつやめましょうか?ということになります。
くすぶっていた火が消えたかは消火活動をやめて見てどうなるかを見ていきます。
消火活動を行い発作が十分になくなった期間を作ったうえでやめてみるのです。
発作がなくなってから3‐4か月というのが一つの目安です。
目安…というのがポイントです。
例えば季節のうつり目は喘息にとっては発作が起きやすい季節であり、治療をやめることは避けることが多くなります。
冬場の感染症が多い時期も特に小さいお子様ではやめることを避けることが多いです。
本人の性格、家庭環境、求めている生活のレベルなど様々な要素も含みます。
…ということでまとめますといつやめるのだろうか?
と思ったらぜひ聞いてみるとよいでしょう。
喘息のコントロールの目標は発作がない生活。
発作がないかは患者さんの話をまとめて判断されていきます。
コントロールのための薬は必要最小限であることも大切なこと。
喘息の治療は先生とコミュニケーションをとりながら進めて行くことが大切です。
栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医クリニック
エリア:壬生町・栃木市・下野市