2017年3月3日金曜日

【長引く咳】あかりこどもクリニック 栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医 エリア:壬生町・栃木市・下野市



長引く咳



なかなか咳が落ち着きません。
様々な医療機関を回りながら困っているお子様を見かけます。

お子様は風邪をひきます。咳のほとんどは風邪です。風邪は大体1週間ぐらいの経過で落ち着いていきます。
2週間以上続くような経過であると長い咳(慢性咳嗽)と認識されます。

解決の糸口になればと思い書いてみました。

3つほど書いておりますが、最後に触れた気管支喘息のお話しが外来では解決の糸口になっていくことが多いです。長い文章になってしまいましたが読んでみてください。

それから…
基本は受診です。そしてかかりつけの先生とよく相談することが大切です。それも頭の中に留めておいてください。


こんな風に考えます。


咳風邪と呼ばれるものがあります。
2週間以上咳が続くような風邪です。マイコプラズマなどが有名です。人から人にうつります。周囲の流行状況。特に2週間前や1ヶ月前に同じように長く咳をしている人がいなかったかということも大切な情報です。普段飲む抗生剤とは少し違った抗生剤を飲んで治していきます。


蓄膿症や副鼻腔炎と呼ばれるものがあります。
こちらは鼻水が垂れ込んで咳が長く続いている状態です。ドロドロした鼻水がなかなか抜けない状態が続きます。細菌感染がくすぶっていることがあります。自然に治ることがほとんどですがこちらも抗生剤を飲むと改善します。


最後にアレルギーです。気道過敏というとわかりやすいかもしれません。
まず、気管支喘息について触れます。
気管支喘息は呼吸をする空気の通り道が過敏に反応してしまう(気道過敏)ことが原因にあります。例えば冷たい空気に触れると咳き込んでしまったり、ちょっと走ると咳き込んでしまったりすることです。寝ると咳き込んでしまう。これは気道が過敏に反応している状態です。
この反応がさらに強く出ると空気の通り道が狭くなってヒューヒューゼーゼーします。ヒューヒューゼーゼーを喘鳴と呼び、喘鳴を繰り返していると気管支喘息と認識されていきます。
気管支喘息の治療はこの気道過敏をお薬で抑えていくことです。
よく小児科でテープを出された経験はないでしょうか?こちらは喘息の薬です。テープは効く人と効かない人がいます。症状が改善する人は気道過敏がある可能性が高いのです。


さて、話を戻します。咳がなかなか落ち着かない。日中はそこまでだが寝ると咳き込む。空気の寒暖差があると咳が強くなる。テープを貼ると少し落ち着きます。
気道過敏で咳をしているのかもしれません。かかりつけの先生と相談してみるといいでしょう。



栃木県壬生町の小児科・アレルギー科専門医
エリア:壬生町・栃木市・下野市
2017年5月14日内覧会・5月15日開院予定

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