次の5月で3周年を迎えるにあたり、あかりこどもクリニックでは就業規則作成を行なっております。就業規則は規則の要素が強いのですが、クリニックとしてはここに理念を置きたいと考えています。規則によりスタッフをコントロールするのではなく、理念を理解した上で、スタッフの個性が生かされていく。そんな思いを込めて作成した一文をここで紹介します。3年間のクリニックでの経験。これからの思いが込められております。
あかりこどもクリニックとは
「あかり」とは、明るい光や光線を表し、月明かりや雪明りなど強い光ではないが心の底に届くような温もりのある優しい光をイメージする。また、あかりは「灯」と書く場合もある。こちらは「ともしび」とも読む。「ともしび」は人がともした火である。「ともしび」もまた強い光ではないがその優しい光は人を癒し人に勇気を与える。
クリニックの理念は地域の子育てを暖かく見守る「あかり」になることである。
あかりこどもクリニックの心
心に寄り添ったケアで地域の子育てを応援していくあたたかいクリニックを目指す。
私たちの喜びは患者様と保護者様の笑顔をスタッフ間で共有すること。
心に寄り添ったケアのために家庭でのそれぞれの生活も大切であることを認識しスタッフ間で思いやりを持つ。
一人一人を大切にする
クリニックが目指す医療はどれだけ多くの人を診たかではなく、一人一人にどれだけ心を込めたケアができたかにある。
傾聴すること
心に寄り添ったケアを行うためにコミュニケーションの始まりはまず傾聴すること。こちらの話をする前にまずは聞いて相手の気持ちを充分に理解するように努める。特に相手が見えない電話での対応は、充分注意すること。傾聴を進めていく上で、あいづち、ミラーリング、おうむ返しは有効な手段である。コミュニケーションの終わりには相手が聞きたいことが他になかったかを確認する質問で終える。
個々が生かされ成長していくチーム医療
お互い違いがあることを理解し、相手を尊敬する気持ちを持つ。心に寄り添ったケアを行っていくため、協力し合い、それぞれの個性が生かされることを大切にする。お互いを認め、いいところを褒める。他人の悪口や批判は絶対に言わない。ただし、医療は命に関わる責任の伴うことであることを充分に理解し、誤ったことや間違いは指摘する。批判は否定であり、指摘は成長につながることを理解し、チーム医療が成長していくよう日々努める。
チーム医療内の心理的安全性の確保
報告、連絡、相談をしっかり行う。伝えたいことがある場合は、遠慮して時間を置くことがないようにし、その場とその時に伝える。忙しくなればなるほどより行う。そのために相手が言いやすい環境を作る。聞き手は報告した人への感謝の気持ちを伝え傾聴する。笑顔を大切にする。相手の目を見て話す。これらは、普段の些細なコミュニケーションから意識する。
感謝の気持ちを伝える
一人ではできることに限りがあることを理解する。いつも感謝し、全ての人と協力し合う気持ちを忘れない。言葉に出さないと伝わらないことを理解し、感謝の気持ちは「ありがとう」の言葉に出して伝えるようにする。小さな思いやりを大切にするため、小さなことから「ありがとう」をいっぱい伝える。
心のこもったケアは小さな思いやりの積み重ね
心に寄り添ったケアは診察室でのみ行われることではない。優しい声かけ、荷物を持ってあげること、手作りの飾り付け、掃除の行き届いた待合室、手作りの絆創膏など、小さな心遣いが積み重なって心に寄り添ったケアにつながっていくことを理解し行動する。
心のこもったケアのサイクル源は個々が幸せであること
それぞれが生活を大切にし、幸せであることが、思いやりの気持ちを育み心に寄り添ったケアにつながることを理解する。そして、それぞれが生活を大切にし、幸せになるよう努める。ここで言う幸せはお金のように人と比較して感じる幸せではない。また、人それぞれが違うように幸せは人により異なることを理解し想像力を働かせる。スタッフ、患者、クリニックに関わる全ての人が幸せを感じられるクリニックを作っていくことがクリニックの最も大切な目標であることを理解し努める。
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